C.
 

その王国は突如として、目の前に現れたのである。

多重人格という精神障害を知っているだろうか。
正しくは解離性同一症と呼ばれる、DSM-5にも記されている精神疾患の一つである。


小児期の虐待やいじめ、トラウマになるレベルの出来事、自分一人の器では到底受け止められない極度のストレスを与えられた時
本人(主人格)からその役目を代わりに担ってくれる人格が現れる、それは交代人格と呼ばれる。
そしてストレスの種類や数が増える度に、主人格を守るように交代人格は増えていく。
彼らは主人格を守ってくれる。その間、主人格には記憶がない。
人格を一つに戻す治療をする人もいるが、共存していく人もいる。一人の人間の中に幾つもの人生と世界が存在し、バランスをとるために彼らに守られながら生きていくのだ。

 

人間の可能性は果てしなくある。
自分を守る術として、全くの人間を創造することができるのだ。

 

それは前触れもなく、ほぼ完璧に作り上げられた状態で、小学校1年生の私の目の前に現れたのだ。
もう一つの世界が、もう一つの生きている王国が。
邪魔のない幸せ、の誕生である。


子供の私は非常にすんなりと受け入れ、私はその王国(複数ある)と現実を行き来し、現実を受け入れがたい時は王国へ足を運び、時に話し、時に彼らを眺めていた。
そして大人になった今も2つの世界で生きている。
世界が現れた時から、私は王国のベールに包まれ、守られながら生きている。

 

私はその王国の話を絵に起こしている

A.
 
目が合った瞬間に恋に落ちた。


星の降る夜に、

きっとこれは運命。
そんな事を信じられるくらい、あなたに夢中。

 

純粋に、グロテスクに、愛している。
 
 
きっとこれは永遠。
最初で、最後の恋。
 


 
B.

私の中には赤い髪をした少女と青い髪の天使がいる。
 


何も見えない、周りは関係ない、
好きならそれでいい、一緒にいたらいい。なんでダメ?
 

人を好きになる事で出てくる熱量は大きくて、素直で、

何でもできると錯覚するくらいパワーがあります。
 

惹かれあい、愛し合う二人を見ながら、
物語をキャンバスの中に切り取りました。
 


邪魔のない幸せな世界は願望に近いかもしれません。
 




二人がずっと幸せであることを願って。



 

The kingdom suddenly appeared in front of me.

 

Do you know the multiple personality disorder, which is a kind of mental disabilities?

It is one of the mental illnesses designated by the DSM-5 and also called the dissociative identity disorder.

If you, in your childhood, get extremely stressed by a child abuse, harassment or another incident that is traumatic or absolutely unacceptable by yourself, you (main personality) will be switched to an alternate personality, who will play the role of yourself.

As stresses increase in number and complexity, more and more alternate personalities are developed to protect the main personality. You do not remember anything while protected by them.

Some patients receive treatment to have only one personality and others coexist with distinct identities. Tow or more lives or worlds exist in a single person to protect the key character and keep balance.

 

All of you have unlimited possibilities and can create distinct identities to protect yourself.

 

In the almost completely built up condition, it appeared in front of me without notice when I was in the first grade.

 

Another world, another living kingdom and undisturbed happiness came into being.

Because I was a child, I had no resistance to accept it and went to the kingdoms (there were more than one) and came back to the reality. When I cannot accept the reality, I went to those kingdoms, sometimes talked about them and sometimes viewed them from a distance.

Now, I am an adult and still live in two worlds.

Since the other world appeared, I have been protected in a veil of the kingdoms.

 

I am drawing the tales of the kingdoms.